REPORT_sa_may2025 | Ace Hotel Kyoto/エースホテル京都

晴耕雨読

[ Ace Hotel Kyotoを選んだ理由 ]

自分とじっくり向き合う機会になると思ったからです。
AceHotel Weddingは、結婚式を通して、自分たちがこれまで目を瞑ってきた感情に触れることを提案してくださいました。正直何故、結婚式でそんなことをするのか?と初めは疑問に感じました。ですが、私たち2人は当時、遠距離で別居していたこともあり、ここで結婚式を挙げることが、自分たちがこの先どうなりたいか、一緒に考えるきっかけなるだろうと思いました。

[ 私たちが大切にしたかったこと ]

ゲスト一人一人の想いを知りたいと思いました。
この先も、あなたと変わらない関係でいたいから、結婚式のタイミングで、照れ臭くてずっと伝えられなかった、感謝や尊敬、愛情を素直に言葉に起こしていきました。そうすることで、相手からも同じように素直な気持ちが返ってくるはずだと、結婚するパートナーと、ゲストを信じていました。
自分の考え方にたくさんの影響を与えてくれた友人には、これからは自分から手を差し伸べたいと言う気持ちを伝えました。
家族には、大人になった今だから謝りたいことや、これからも幸せで居て欲しいことを伝えました。
お互いは、自分の叶えたい事、そして2人で叶えたい事を、怖がらずに伝え合いました。ただし、本音を知る事は怖いことでもあり、2人にとっては挑戦だったように思います。

[ 結婚式でゲストからもらったもの ]

私こそそう思っているよ、というゲストの気持ちを受け取ることができました。
じっくり時間をかけたゲストへの手紙は、パーティーが始まってすぐにその場で読んでもらいました。その時間は、静かけさの中にも暖かい空気を感じました。見渡せば、涙を流したり、微笑み返してくれるゲストの表情に溢れていて、2人のことを大切に思ってくれて、大好きでいてくれていることが、強く伝わってきました。
ファミリータイムでは、大勢のゲストの前ではきっと聞くことのできなかった本音や表情を見ることができました。

[ クリエイターたちについて ]

やりたくない事ならたくさん思いつくのに、かといってやりたいことは思いつかない私達に、たくさんの問いやヒントをくださる方々です。
様々な背景を持ったクリエイターの方々は、常に楽しみながら私たちに向き合ってくださっているのが伝わってきました。どんなぼんやりした表現もキャッチして、こんなのどう?とたくさん提案をして下さいました。驚いたのは、当日の自分の感情次第で、進行を変えてしまってもいい、ということ。そんな式だからこそ、素直な気持ちのまま式に望めたと感じています。結婚式らしさや自分らしさではなくて、自分たちの今大切にしたい気持ちのままに選んでいくことができました。クリエイターの方々と作り上げた今しかできないパーティーに、後悔は一つもありません。

[ 当日までのプロセスで感じたこと ]

2人やゲストについて、クリエイターさんや司会者の方にお話しする時間が、パーティーまでの期間のほとんどを占めていたと思います。
最初の方はその時間が、パーティー当日にどう活きてくるのか分かりませんでした。とても不安でしたが、最後は自分達に返ってきました。ゲストへの手紙を書く時には、もう相手に何を書きたいか浮かんでいました。そんなゲストの前で、自分は何を誓いたいのかにも気がつきました。それはきっと、お互いやゲスト全員について、初めて出会うクリエイターの皆さんにお話する中で、改めて気付かされる事がたくさんあったからだと実感しています。

[ 今思うこと ]

型にとらわれないクリエイターの方々とチームになって、ああでもないこうでもないと悩むことで、初めはぼんやりとしていたパーティーへのイメージも、徐々に色づいていきました。
これまで参列したことのある結婚式とは全く違うアプローチなだけに、家族には少し不安な思いをさせることもありました。それでも私たちはパーティーに向き合いました。長いようで短い半年間に注いだ思いが、一気に花開いたようなパーティーをみて、家族も「2人らしい、良い式だった」と言ってくれました。

転職や引越し、資格勉強など、様々なイベントを抱えながら当日を迎えました。忙しない日々のなか、自分の感情をコントロールすることが難しく、相手に苛立ちをぶつけてしまうこともありました。そんな中でのクリエイターの方達との打ち合わせは、慌ただしい日々の中で一旦立ち止まって、自分自身と向き合うことができる時間だったとも感じています。

PLANNING:細川 綾
DRESS・TUXEDO:Atelier de Le ciel
PHOTO:髙見 逸人
FLOWER:飯田 諭史
HAIR&MAKEUP:Ryota & Ami
MC:坂田 やすこ
MUSIC:Studio Line